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公益信託 日本動脈硬化予防研究基金(JAPF)  

●心血管疾患とは何か ●迫り来る高齢化社会の課題
●動脈硬化はどのように起こるか ●危険のシグナル
●動脈硬化を防ぐには(1)コレステロール 食生活を中心に
●動脈硬化を防ぐには(2)血圧のコントロール 運動を中心に

動脈硬化の原因物質

血管は、心臓から送り出される血液の圧力に耐えられるように、内膜、中膜、外膜という三つの層が重なって出来ている、本来は丈夫な管です。
健康な血管は弾力性があり、しなやかです。
動脈硬化は、その血管がしなやかさを失い、血液の通り道が狭くなってしまう病気で、何年もかけて進行します。

血管の内部を流れる血液、そこには酸素を運ぶ働きをする赤血球、それに進入してきた外敵から身体を守る白血球が活躍しています。

血管は3層からなる本来は弾力性があり、しなやかな管だ

血液にはさまざまな物質が含まれ、さまざまな役割を果たしている

その他にも、血液には身体に必要なさまざまな物質が含まれています。

その一つが、大きさわずか10万分の2mmの粒子、LDLで、悪玉コレステロールとも呼ばれる動脈硬化に深く関わる物質です。

動脈硬化の原因となるLDL。その内部にはコレステロールがぎっしりと詰まっている(青く表現)

LDLは全身の細胞に欠かせないコレステロールを送り届ける輸送車の役割を担っています。その内部にはぎっしりとコレステロールが詰まっています。

このLDLが増え過ぎることが動脈硬化の原因となります。

善玉コレステロールHDL。余ったコレステロールを回収する働きをする

もう一つコレステロールを運ぶ粒子があります。HDL、善玉コレステロールです。余ったコレステロールを回収する働きをしています。
このHDLが少なすぎても動脈硬化は進んでいきます。

動脈硬化の進行

では動脈硬化はどのように起きるのでしょうか。

きっかけは血液中の悪玉コレステロールLDLが増えることです。食事でコレステロールを取り過ぎたりすると、血液中のLDLが増えだします。

すると増えすぎたLDLがその隙間から内膜の内側に入り込んでいきます。
内膜の内側に入り込んだLDLは、やがて活性酸素の働きによって酸化されたり、血液中の糖分と結びついて、本来身体に必要な物質であるLDLが不用な物質に変化してしまうのです。

高血圧や喫煙などで内皮細胞が傷つけられ、
細胞間の隙間が広がる

細胞の隙間から増えすぎたコレステロールが内膜に入り込んでいく

細胞の隙間から変質したLDLを取り除こうと
白血球が内膜に入り込む

LDLを取り込む白血球

そうなると白血球が活動を始めます。からだの免疫システムが働きだすのです。
不要な物質へと変化したLDLを取り除くため、白血球は内膜の内側に入り込んでいきます。
そして次々とLDLを自分の中に取り込んでいきます。

大量のLLを取り込んだ白血球はやがて死に、後にはコレステロールの塊が残ります。

こうして、血管は本来のしなやかさを失っていくのです。

LDLを大量に取り込んだ白血球は死に、内膜の内側にはコレステロールの塊が残ることになる

コレステロールの塊は内膜を押し上げ、血管を狭くしていく

このときの血管の内部です。コレステロールの塊が内膜を大きく押し上げ、血液の通り道を狭くしています。これが動脈硬化です。

動脈硬化が進むと血管壁が破れて血栓を作り、血管は塞がれる

動脈硬化が進むとストレスなどが引き金になり、血管の壁が破れてしまうことがあります。
すると、傷口をふさぐため血が固まり、血管の壁には血栓というかさぶたが出来ます。

こうしたことが繰り返されると、血管はやがてふさがってしまうのです。

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公益信託 日本動脈硬化予防研究基金(JAPF)
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